2015-01-01から1年間の記事一覧

ハンヌ・リントゥ指揮、フィンランド放送交響楽団

シベリウス・交響詩「フィンランディア」・ヴァイオリン協奏曲(Vn:諏訪内晶子)・交響曲第2番・(アンコール)組曲「ベルシャザール王の饗宴」より「ノクターン」・(アンコール)組曲「レミンカイネン」より「レミンカイネンの帰郷」描き方によって、音楽…

スウェーデン放送合唱団×都響、モツレク

舞台の上で音は生まれ、そして、そこで永遠に失われる。たとえ録音していたとしても、ホールいっぱいに響いた音は、二度とそこには戻ってこない。スウェーデン放送合唱団東京都交響楽団ペーター・ダイクストラ指揮リゲティ:ルクス・エテルナシェーンベルク…

東京藝術大学美術館「うらめしや〜冥土のみやげ」

芸大美術館の幽霊画展、なかなかのボリューム。入ってすぐは三遊亭円朝関連作品が並んでたりして「こんなもんか」と思ってたら、、まず歌川広重の「瞽女(ごぜ)の幽霊」で恐怖のどん底に突き落とされる。その後も幽霊画が続き、かの有名な円山応挙の幽霊画…

ヘレン・シャルフベック

ヘレン・シャルフベック。19世紀末〜20世紀に活躍したフィンランドの女性画家。印象派のようでもあり、象徴主義のようでもあり、ラファエル前派のようでもエコール・ド・パリのようでもキュビスムのようでもフォービスムのようでもある。 ストラヴィンスキー…

シュトックハウゼン「シュティムング」

大変に美しい。そして、たったの6人のヴォーカリストで奏でられている小ホールでの演奏であったが、それはそんじょそこらのオーケストラ作品を遥かに凌ぐほどの、壮大なスケールの音楽であった。倍音というのは音波の物理的構造に由来するものであるわけだか…

ツィンマーマン「ある若き詩人のためのレクイエム」

サントリー芸術財団サマーフェスティバル2015、2日目。B.A.ツィンマーマン「ある若き詩人のためのレクイエム」〜ナレーター、ソプラノおよびバス独唱、3部の合唱、オーケストラ、ジャズ・コンボ、オルガン、電子音響のための、テクスト、様々な詩人、ラジオ…

舞台「転校生」

平田オリザ作の舞台「転校生」を見た(以下、ネタバレを含みますのでご注意ください)。「なんという、残酷な話なんだ!」終わった後に出た一番最初の言葉。同時多発会話は、前週にサントリー芸術財団サマーフェスティバルでツィンマーマンの「ある若き詩人…